渡鹿野島……売春島と呼ばれるこの島のことを読者の方はご存じだろうか? 好事家でなくとも、その名前と島の話を聞いたことがある人は少なくないだろう。
「島の中ではそこかしこに置屋があり、借金の形や諸事情で連れてこられた女たちが売られており、強面の男たちが島にやって来た客たちに睨みを利かせる……」と噂されるような、なんともミステリアスな存在になっている。
だが、渡鹿野島において売春はもはや壊滅寸前の産業。噂話だけが一人歩きしていると指摘する人物がいる。ルポライターの高木瑞穂氏だ。
高木氏は謎に満ちたこの売春島の過去、そして現在を追い続けて一冊の本を先月上梓し、話題となった。その名も『売春島』(彩図社刊)。売春島の裏側を聞いた。
もはや壊滅寸前 サミットがトドメを刺した!?
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