兵庫県姫路市内の洋菓子店10社が市消防局の呼びかけに応じ、消防法で設置が義務づけられている「住宅用火災警報器」(住警器)をかたどったケーキをそれぞれ作り、30日、販売を始めた。
住警器は住宅の寝室や階段などに設置し、煙などを感知すると音や声で火災を知らせる。新築、既存住宅ともに設置しなければならないが、市内の設置率は6月1日現在、85%(市消防局推計)にとどまる。
市消防局は普及を狙い、住警器と「ジューケーキ」の語呂合わせから、市内の洋菓子店10社に警器の形をしたケーキの製作を7月に依頼。各社が試行錯誤を繰り返し、完成させた。
土台の部分をチーズケーキやスポンジケーキなどにしたり、煙を吸い込む部分をチョコレートや生クリームで飾ったりと各社独自の仕上がりで、同市花田町小川で洋菓子工房「バースディ」を経営する田中強さん(42)は「キイチゴのジュレを入れるなど、見た目はもちろん、味にもこだわりました」と話していた。
10社の計16店で30日から1週間~1か月販売する。
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