「Aさんは9月15日、自宅から少し離れた浜松市内の河川で、遺体で見つかりました。発見時の状況から、警察は自殺と判断しています」(地元紙記者)
Aさんは生前、塩谷立・自民党選対委員長(67)の秘書を務めていた。なぜ、30代の若さで、死を選んだのか。
塩谷氏といえば、安倍晋三首相(63)の出身派閥・細田派に所属。当選8回、麻生内閣では文部科学相を務めた。
「自派拡大を続ける二階俊博幹事長と、ポスト安倍候補の岸田文雄政調会長の牽制役を担っている」(自民党関係者)
総選挙では選対委員長として実務を取り仕切った。塩谷氏の存在感は高まっている。
「Aさんは塩谷氏の地元事務所の、元私設秘書。議員の代理で地域の集会に出たり、陳情を永田町の事務所に伝えたり、秘書業務を真面目にこなしていた」(地元政界関係者)
そんなAさんは、なぜ亡くなったのか。
「じつは、Aの死には、『週刊文春』9月14日発売号に掲載された、塩谷氏の事務所の秘書給与疑惑の記事が関係しています」(Aさんの知人)
《自民党選対委員長 塩谷立のダークマネー》と題された記事にはこうある。
塩谷事務所で2007年から2011年まで務めていた女性公設秘書には「結婚して静岡県藤枝市で子育てをしている」という証言があり、勤務実態がない疑惑があるという。このことが2012年に東京新聞に報じられると、Bという秘書が真相究明を求めたが、塩谷氏は突っぱねた、と「文春」は報じる。
《小誌は、疑問を呈したというB氏を直撃した。「(中略)事務所として質すべきことですから、先生に聞いたのですが、勤務実態を全く答えられなかった」》(「文春」より引用)
「塩谷事務所は、Aを呼び出し『文春』の記事の『Bという秘書』がAではないかと問いつめたというのです。最終的に、Aは認めたそうです」(知人)
疑惑を告発したAさんだが、精神的に追いつめられていった。
「提供した情報を撤回し、『文春』に記事を差し止めるよう要求しろ、と言われたそうです。9月11日になって『大変なことになってしまった』と話していました」(知人)
Aさんの遺体が発見された9月15日は、「文春」の発売翌日だった。
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安倍自民「選対委員長」を告発した元秘書が自殺していた | Smart FLASH[光文社週刊誌]スマフラ/スマートフラッシュ
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