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顔だちを巡って今も意見が分かれる室町幕府の初代将軍・足利尊氏(1305~58)。
彼が亡くなってほどない時期に描かれたと見られる肖像画の写しが発見された。
中世まで確実にさかのぼれる尊氏の肖像画は他に一例しかなく、専門家は「尊氏の顔がこれではっきりした」と話す。
確認された「足利尊氏像」は縦88・5センチ、横38・5センチ。
軸装された画の下側に正装して着座する人物が描かれ、上方には十数行にわたって画中の人物の来歴をつづった文章がある。
個人が所有するもので、栃木県立博物館の本田諭特別研究員や鎌倉歴史文化交流館の高橋真作学芸員らが、資料調査の際に発見。
①尊氏を示す「長寿寺殿」という言葉がある②尊氏の業績として知られる国内の66州に寺や塔を建立した旨が記されている――などから尊氏像と判断した。
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