人民日報など中国の官製メディアが、習近平国家主席が18日の中国共産党大会の開幕式で打ち出した
「新時代の中国の特色ある社会主義思想」の宣伝に力を入れている。
同党中央宣伝部幹部が20日に北京で行った記者会見で「社会主義の核心的価値観として家庭や子供まで徹底させる」と表明した。
党関係者の間では同思想は「習近平思想」とも表現され、24日に採択される共産党の新しい規約に盛り込まれる見通しだ。
しかし、共産党当局が配布する「習思想」の宣伝資料を精査すると、1980年代初頭に鄧小平が唱えた
「中国の特色ある社会主義」の理論に「中華民族の偉大なる復興」といった勇ましいスローガンを加えただけで、
習氏のオリジナルはほとんどなく、とても思想と呼べる代物ではない。