福井県池田町の町立池田中学校（全校生徒４０人）で今年３月、校舎３階の窓から２年の男子生徒（当時１４歳）が転落して死亡する事故があり、町教委は１５日夜、「宿題をしないことなどについて担任と副担任から繰り返し強い叱責を受け、追い詰められた末の自殺」と結論づける報告書を公表した。
報告書は「管理職や他の教員も適切に対応しなかった。学校の対応に問題があった」と指摘した。
町教委によると、男子生徒は３月１４日午前８時ごろに登校後、校舎脇で倒れているのが見つかった。校舎３階の窓から飛び降りたとみられる。
４月、有識者による調査委が設置された。担任は３０代男性で、副担任は３０代女性という。
報告書によると、男子生徒は両教員からしばしば叱責されていた。２年生後期から生徒会役員になったが、昨年１０月、マラソン大会の準備が遅れたことを理由に校門前で担任に大声で叱責された。
目撃した生徒は調査委に「（聞いている者が）身震いするくらい怒鳴っていた」と証言した。
同１１月、宿題を出していない理由を副担任に問われ、生徒会や部活動のためと話した。副担任が「できないならやらなくてよい」と言うと、「やらせてください」と土下座しようとした。
更に担任が今年１月、職員室前で叱責した際「お前（生徒会を）やめてもいいよ」と発言。同２月上旬には生徒会主催の行事で忘れ物をしたことを厳しく叱責した。目撃した複数の生徒は「言い方がひどかった」などと証言した。
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https://mainichi.jp/articles/20171017/k00/00m/040/030000c