これまでは泡沫政党だったのに
自らの主張を広めるためにソーシャルメディアを多用する。
反イスラム、反移民のプロパガンダをツイッターに投稿し、イスラム教徒への反感を煽る動画をユーチューブやフェイスブックに載せてきた。
英下院選挙や欧州議会選挙、ロンドン市長選にも候補者を擁立したが、まだ一度も勝利したことはなく、泡沫候補で終わっていた。
だが、トランプのおかげでそれも変わるかもしれない。
何しろアメリカの大統領がその差別的な動画3本を、約4400万人近いフォロワーにリツイートしてお墨付きを与えてくれたのだ。
事実、フランセンのツイッターのフォロワーはトランプのリツイート後の6時間で5万3000人弱から6万人に跳ね上がった。
世界の脚光を浴びたブリテン・ファーストは大喜びで、フランセンはトランプにツイートでこう感謝した。
「あなたは、イスラム批判で罪に問われるかもしれない私に希望をくださった」
フランセンは2016年1月、イスラム教徒が多く暮らすロンドン北部ルートンでクリスチャン・パトロールを実施中、
ヒジャブを着用した女性スマヤ・シャープに対し宗教的嫌がらせを行ったとして同年11月、有罪判決を受けている。
フランセンは、4人の幼い子供を連れていたシャープに対して次のような暴言を吐いたことを認めている。
イスラム教徒の女性が全身を覆わなければならないのは「イスラム教徒の男たちは性欲を抑えられないから」、
「彼らがヨーロッパで女性をレイプし、イギリスに移民してくるのも、性欲を抑えられないからだ」。
フランセンは2000ポンド(2680ドル)の罰金刑を受けた。