長野県北アルプスで白い虹が出現。これは、『白虹(しろにじ)』もしくは『霧虹(きりにじ)』と呼ばれる現象です。
通常の虹は太陽の光が雨に反射する際、雨粒がプリズムの役割を果たして太陽光が分光されるため、七色に見えます。
一方、白虹は太陽の光が霧に反射して見られます。霧の粒は雨粒より細かいため、プリズムのように分光されず、全ての波長(色)の光が同じように散乱されます。このため白く輝くのです。
白虹は、地表では早朝の冷え込みで霧が発生している時に日が差し込んで現れることが多いですが、こちらの写真は標高3,000mクラスの北アルプスを登山中に発見とのこと。
地上から見ると2,000~3,000mの雲は「上空高いところの雲」ですが、アルプスの山々では地上での「下層雲や霧」と同じレベルです。このため、上空の雲が霧となって、北アルプスで白虹が発生したと考えられます。
白虹は晴れのサインとも言われますが、これは地上でのこと。雲に覆われやすい標高の高い山々では、そうとは限りません。
山の天気は変わりやすいもの。連休中の登山は、急な雨に十分注意が必要です。
ソース
https://weathernews.jp/s/topics/201710/070155/