京都大学医学部附属病院で、薬剤師が処方箋の700倍以上もある濃度の薬を誤って調剤し、先月、この薬を自宅で使用した60代の患者が、死亡していたことがわかりました。
病院は遺族に謝罪するとともに、警察や厚生労働省などにも届けて調査委員会を設け、詳しい経緯を調べることにしています。
これは3日午後、京都大学医学部附属病院の稲垣暢也病院長らが記者会見して明らかにしました。
それによりますと、治療を受けていた60代の患者の女性が病院でもらった薬を先月、自宅で使用したところ背中に痛みを訴えて翌日に死亡しました。
女性が使用したのは、ことし8月下旬に病院の薬剤師2人が「セレン」と呼ばれる元素が欠乏する病気の治療のため、調剤した薬でしたが、医師の処方箋に比べて738倍も高い濃度の「セレン」が含まれていたということです。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171003/k10011166521000.html