フランス南部、地中海に面した同国第2の都市マルセイユの主要鉄道駅で1日、イスラム教徒とみられる男が女性2人を刃物で襲い殺害した。
男は警備中の兵士らにその場で射殺された。この事件について、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が同日犯行声明を出した。
犠牲者のうち1人は喉を切り裂かれていた。
30代とされる容疑者は犯罪歴があり、目撃者によると襲撃に及ぶ直前に「アラーアクバル(アラビア語で神は偉大なりの意)」と叫んだという。
米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループによると、IS傘下の通信社アマックが「治安筋」の話として、
「マルセイユ市での刃物による襲撃の実行犯は…ISの兵士の一人だ」とアラビア語で報じたという。
ジェラール・コロン内相は、12人前後の目撃者から聞き取りを行っているとした上で、
「性質としてテロ行為の可能性があるが、現時点では確認できていない」と明かした。
マルセイユのにぎやかな中心部にあり、立派な駅舎を誇るこの駅は、重武装した警察によって封鎖され、人々には避難が命じられた。
フランスでは近年、ISや国際テロ組織「アルカイダ」に関連する過激派による襲撃が相次いでいる。
今回の事件も、非常事態宣言が出され、今なお厳戒態勢が続く中で発生した。
先月末時点でのAFPのまとめによると、2015年以降に同国内でイスラム過激派によって殺害された人の数は計239人に上っている。
仏マルセイユの駅で刃物男が女性2人を殺害、ISが犯行声明
http://www.afpbb.com/articles/-/3145088?cx_position=18