三菱電機に入社した新入社員の男性が自殺したのは上司からのパワーハラスメントなどが原因だとして、両親が会社に対し総額1億1800万円の損害賠償を求めて提訴しました。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3169627.html
訴状などによると、男性は昨年4月に入社。兵庫県尼崎市にあるソフトウエア開発部署に配属されたが、同11月17日未明、社員寮の自室で首をつって自殺した。
自室にあったノートには「私は自殺をします。私は三菱につぶされました」という言葉で始まる4ページの遺書が残されていた。
上司、先輩ら3人を名指しし、配属先が大学院時代の専門分野と異なるのに質問に答えてもらえない▽職場全員の前で激しく非難・嘲笑された▽開発費用の過大請求のための書類改ざんを指示された--とも記していた。
同社は今年7月、「上司らが不適切・不合理な指導をしていた事実はない」と両親に回答し、過大請求も否定した。
東京都内で記者会見した父親(56)と母親(48)は「入社8カ月余りで、なぜ息子は命を落とすまで追い詰められたのか知りたい」と訴えた。同社広報部は「訴状を確認のうえ、真摯(しんし)に対応する」とコメントした。
同社を巡っては、新入社員の男性(32)が月100時間を超える残業で適応障害を2014年4月に発症し、昨年11月に労災認定された。この男性は取材に「自分もパワハラを受けた。会社は何も反省しておらず、怒りと悲しみでいっぱいだ」と話した。【早川健人】
https://mainichi.jp/articles/20170928/k00/00m/040/047000c