焦点:時代遅れな北朝鮮の対空装備、米爆撃機撃墜は困難か
http://jp.reuters.com/article/nk-us-bombers-idJPKCN1C208V
米シンクタンク、ランド研究所の軍事専門家ブルース・ベネット氏は、超音速のB1爆撃機は精密な電子技術を駆使した反撃能力を持つ上に、通常は4機のF15戦闘機が援護につき、このF15は、古いタイプの北朝鮮のどの戦闘機にも勝てる公算が大きいと指摘した。
さらにベネット氏は「北朝鮮が十数機に及ぶ戦闘機を送り込んでF15を制圧しようとするかもしれないが、米軍は事態を掌握し、北朝鮮から日本方面にさっさと離脱する方法を選ぶだろう」と付け加えた。
ミサイル専門家の見立てでは、北朝鮮は米軍機に対して地対空ミサイルの発射を試みる可能性もあるが、北朝鮮領空外まで届くものはほとんどないのが実情だ。
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北朝鮮は、最新鋭の米軍機を探知できるのかさえあやしい。1969年には同国のミグ21が、偵察任務を遂行していた米海軍のEC121を撃ち落とした例がある。しかしEC121は、1940年代の「スーパーコンステレーション」をベースに開発された旧式機だった。
最新鋭の米軍機はレーダーに映りにくいステルス性能を持ち、韓国政府筋の話では、北朝鮮はエネルギー供給に制約があるためレーダーシステムを24時間稼働させることもできない。
北朝鮮の防空能力に詳しい韓国の専門家は「制裁や石油不足のハードルから、戦闘機が作戦から帰還できるかどうかすら確信はない」と述べた。