【ベルリン=宮下日出男】24日のドイツ総選挙では「反難民」を掲げる大衆迎合主義(ポピュリズム)的な新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が初めて議席を獲得した。極右などがタブー視されてきたドイツで、過激な右派政党が国政に進出するのは戦後の混乱期を除いて初めて。続投を確実にしたメルケル氏に不安材料となる可能性もある。
「政権を追い立て、国を取り戻す」。24日夜、AfD共同筆頭候補のガウラント副党首がこう強調すると、支持者から一斉に歓声が上がった。
債務危機最中の2013年に「反ユーロ」を掲げ誕生したAfDは同年の前回選で国政進出を逃したが、15年の難民・移民大量流入を機に、難民受け入れ反対を主張して支持を拡大。すでに16州・特別市議会の13議会にも進出している。
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http://www.sankei.com/world/amp/170925/wor1709250016-a.html