11日付山東商報などによると、中国山東省●坊市(●はさんずいに「維」)峡山区でイナゴが大量に発生した。農薬の散布で被害の拡大は抑制されたとした。
一方で、地元住民は捕虫網などを使ってイナゴの捕獲を始めた。食用にするためだ。遠方からやってくる人も多いという。
被害発生の中心は峡山区太保荘街道南劉家荘村で、イナゴの群れが飛来し始めたのは7日午後だった。
8日にあるとイナゴはさらに増え、空一面に黒い斑点がばらまかれたような光景になった。トウモロコシ畑約67ヘクタールが被害を受け、うち約33ヘクタールでは30%の減産と見込まれている。
イナゴの発生源は近くのダム湖だった。干ばつのためダム湖が大きく縮小し、露出した湖底に多くの草が生えたことでイナゴが大量発生した。
最近になり雨が続き、ダム湖の水位が再び上昇したことで、居場所を追われたイナゴが大量に飛び立ったという。
被害が発生、または発生の恐れがある周辺耕作地約330ヘクタールにドローンを飛ばして農薬を散布するなどでイナゴの駆除に努めた結果、被害の拡大は基本的に抑制された。
ただし、ダム湖は水源であるため農薬散布はできないという。
イナゴ発生に伴い、地元住民がイナゴ捕獲に繰り出した。食用にするためだ。情報を聞きつけ、遠方から駆け付けた人も多い。
イナゴは昼間には飛び回るが、夜になると地上で過ごすので捕獲には好都合だ。夕方に捕虫網を持って繰り出し、1晩で50キログラム以上を「収穫」する人も珍しくないという。
11日付で同件を伝えた法制晩報によると、山東省を含めた中国北部では、イナゴを油で揚げて食べる習慣がある。
峡山区当局はイナゴ発生の状況を説明する記者会見を開いたが、蝗害(こうがい)と呼ばねばならないほど状況は深刻でないと説明した上で、
「イナゴを食べるのが好きな人もいます。捕まえて食べてもおかしくないでしょう」と述べたという。
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