三重大学は来年2月に実施する大学院の入学試験の選択科目に、「忍者・忍術学」を新たに設ける。
忍者が誕生した歴史や日本文化に果たした役割など、忍者に関する幅広い知見を問う。
対象は大学院人文社会科学研究科地域文化論専攻の入試。忍者研究を専攻するには、専門科目として日本史を受験する必要があったが、来年度から忍者・忍術学が選択可能になる。
忍者を研究する山田雄司三重大教授(日本古代・中世史)によると、日本史の試験では古文書などに書かれた「崩し字」の読解が必須で、社会人や外国人の受験者にとって大きな負担だった。忍者・忍術学の試験では崩し字の読解を除外する。
山田教授は「これまでは敷居が高かったが、今後は外国人を含めて造詣の深い人に受験してもらい、新たな視点で忍者研究を開拓できる人材を育てたい」と話している。
ソース
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017082300125&g=soc