【ワシントン時事】ロシア政府による米大統領選介入疑惑の捜査をめぐり、米紙ワシントン・ポスト(電子版)は20日、トランプ大統領に自身を恩赦する権限があるかどうかなどをトランプ氏の弁護士チームが議論していると報じた。ポスト紙は「トランプ氏が自分を赦免すれば、激論を巻き起こすだろう」と指摘している。
ポスト紙によると、トランプ氏は、大統領には自身や家族、側近に恩赦を与える権限があるのかなどを周辺に質問。弁護士チームもこの問題について議論を重ねている。現時点では理論上の検討にとどまっているというが、大統領が自分を恩赦することになれば、前代未聞だ。
弁護士チームはこれとは別に、モラー特別検察官の捜査を妨害する方法も検討。その一環として、捜査員の民主党への献金歴など「利益相反」と見なし得る事例を積極的に収集している。
一方、ブルームバーグ通信は20日、特別検察官がトランプ氏らの商取引を調べていると報じた。ポスト紙によれば、弁護士チームはこれに対し、特別検察官に権限の逸脱がないか厳しく監視していく方針だという。 (2017/07/21-16:19)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072100867