【タオルミーナ(イタリア南部)高山祐】安倍晋三首相は27日午前(日本時間27日午後)、
グテレス国連事務総長とタオルミーナ市内で会談した。
共謀罪の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案について、
ケナタッチ国連特別報告者が「プライバシーや表現の自由を不当に制約する恐れがある」と
懸念を示したことに対し、グテレス氏は「個人の資格で活動しており、必ずしも国連の総意を
反映するものではない」と述べた。
首相は慰安婦問題に関する日韓合意の重要性を説明し、グテレス氏も賛意を表明した。
北朝鮮情勢について首相は「今は圧力を強化すべきであり、中国の役割が鍵になる」と指摘。
グテレス氏は「国連安全保障理事会は北朝鮮への圧力を強める手段を有する。
北朝鮮問題を真剣に取り上げるべきだ」と述べた。
http://mainichi.jp/articles/20170528/k00/00m/010/142000c