消費が冷え込んでいることが明確に示されました。詳細は以下から。
明治安田生命保険が18日までにまとめた家計に関するアンケートによると、既婚者の小遣いは月平均で2万5082円となり、2007年の調査開始以来、過去最低となった事が分かりました。
昨年調査からでも4421円と大幅に減少しており、夫婦別で見てみると、夫は昨年から3186円減少し31764円、妻は5632円減少し18424円で初めて2万円を割り込みました。
家計の昨年との比較については「余裕がなくなった」との答えが23.3%で、「余裕ができた」の8.0%の3倍近くに上っています。「余裕がなくなった」理由のトップは、「日用品・食料品への支出が増えたため」で38.2%。
ほぼ同率トップで「給料が下がったため」が37.7%となっており、給料は下がりながらも原油高や円安による日用品の値上げや野菜価格の高騰による食料品値上げなどによって支出が増えてしまったという苦境が伺えます。
また、貯蓄額の平均は1274万円となりましたが、内訳で最も多いのがなんと0円で18.8%と、5人にひとりが貯蓄をする余裕すらない生活を余儀なくされていることが分かります。これに次いで100万円~300万円未満という層が15.9%で続いています。
貯蓄に回す余裕もなく、日々の小遣いも大幅に減っている状況では当然ながら個人消費が喚起されるわけもありません。衣食住などの必要最低限の消費を除く趣味や嗜好品などへの出費は日々の生活を回してある程度貯蓄をし、その上で自由に使えるお金があってこそ行えるもの。
最低賃金を上昇させ、趣味や嗜好品を楽しむ時間と余裕のあるライフスタイルを社会がサポートしていかなければ、残念ながら景気回復への道は見えてこないでしょう。
ソース
【悲報】既婚者の小遣いが前年比4421円減の2万5082円で過去最低に | BUZZAP!(バザップ!)
http://buzzap.jp/news/20170518-couples-spending-money/