【加計疑惑】これが設計図だ 「水増し請求詐欺」裏付ける安普請
2017年8月18日 18:03
急ピッチで建設が進む加計学園・岡山理科大学今治キャンパス。『田中龍作ジャーナル』は、キャンパスの中心となる獣医学部棟の設計図を入手した。
実験施設や教室などが入る建物は、鉄骨造7階建て。設計図はA3版52ページに及ぶ。ひとつひとつの材質、工法に至るまで全てが指定されている。
建設会社は設計図を見て入札価格を決めるという。果たして192億円もする施設の中心棟なのか? 著名な1級建築士に日数をかけて解析してもらった。
「図面番号A‐02(図面名称・仕上表)」に床、壁、天井などの材質が指定されている。建築士は「ここがミソ」と力を込める。
「ビニル床シート、ビニル床タイルは一番安い。壁のビニルクロス塗装も安い。天井の化粧石膏ボードは廉価なオフィス仕様」…建築士は「安い」を連発した。
「図面番号A‐16(断面図)」を見た時は「えっ!ホントかな?」と呆れたという。
「床下に電線やインターネットLANを通すための床上げをしていない」のだそうだ。「倉庫レベルの仕様。安い。最低限」と吐き捨てた。
建築士は「坪単価70万円から80万円。どの建築家に見せても同じようなことを言うと思うよ」。
加計学園の請求を坪単価にすると150万円。建築士の見積もりの2倍である。
「安普請であることは確か」。建築士は締めくくった。
http://tanakaryusaku.jp/2017/08/00016511