パナマ検察当局は13日までに、タックスヘイブン(租税回避地)に関する「パナマ文書」流出元の法律事務所「モサック・フォンセカ」の経営者2人を逮捕した。
ブラジルの汚職事件に絡むマネーロンダリング(資金洗浄)容疑という。国内外のメディアが報じた。
逮捕されたのは、ドイツ出身のユルゲン・モサック容疑者とパナマ人のラモン・フォンセカ容疑者。
パナマのポルセル検事総長はこれまでに集めた証拠から、モサック・フォンセカが「出所が不審な金や資産を隠すために用意された犯罪組織だとの疑いがある」と述べた。
ポルセル氏によると、捜査は約1年かけて行われ、ブラジルや米国、スイスなどの検察が協力した。
逮捕された2人はブラジル国営石油会社ペトロブラスの汚職事件などと関係があるとみられる。2容疑者の弁護士は容疑を否認している。
パナマ文書はモサック・フォンセカ内部の1150万通に及ぶ内部資料。
国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が分析、取材し、ロシアのプーチン大統領周辺など各国首脳に関連する疑惑を報道した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM14H5O_U7A210C1000000/