レジ袋食べるガの幼虫、プラスチックごみ問題に有用か 研究
ふだんは釣り餌として養殖されているガの幼虫が、耐久性の高いプラスチックを食べることを発見したとの研究論文が24日、発表された。
レジ袋などに使われるポリエチレンは、生物分解するのに長い年月を要し、リサイクルされない場合、海洋生物を筆頭に環境への影響は大きい。
今回の発見で注目されたのは、ハチノスツヅリガ(学名:Galleria mellonella)の幼虫だ。成虫がミツバチの巣に卵を産み付け、幼虫がこれを餌とする。
論文の主執筆者であるスペインの研究施設「Institute of Biomedicine and Biotechnology of Cantabria」の生物学者、フェデリカ・ベルトッチーニ(Federica Bertocchini)氏が、幼虫が湧いてしまったハチの巣をプラスチック袋に入れておいたところ、多くが穴を開けて外に這い出しているのに気づき、これが研究のきっかけとなった。
研究では、幼虫数百匹をレジ袋の上に乗せて実験を行った。40分後には複数の穴を確認することができ、さらに12時間後には、92ミリグラムが食べられていた。そのスピードは、真菌や微生物よりも格段に速い。
研究チームは、続けて行った実験で、幼虫がプラスチックを完全に消化したことを確認。化学成分を分解していたことが分かった。
http://www.afpbb.com/articles/-/3126291?pid=18940714