大津市立小学校4年だった女児が2013年、いじめを受けたと担任に訴えたのに、約1カ月放置されていたことが市教委への取材でわかった。女児はその後不登校になったという。
市教委によると、女児は13年10月ごろから、複数の同級生から嫌がるあだ名で呼ばれたり、教室で足をかけられてけがをしたりした。女児から「話を聞いてください」と訴えられた担任の30代男性教諭は「後で聞く」と返答。保護者からは、加害児童への注意を求める手紙を受け取っていたが、対応せず放置していた。
同11月に保護者が市の相談機関に訴え、学校が情報を把握した。加害児童を指導し、保護者らに報告。調査報告書では「教員の危機意識が希薄」と指摘した。
女児はその後、学校を休みがちになり、14年9月には、加害児童の1人に足をかけられ不登校に。中学校進学後も体調不良を訴えて休みがちだという。市教委の第三者委員会が追加調査している。(仲大道)
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