福島第1原発事故の被災者に「最後は金目でしょ」と言い放っていた石原伸晃経済再生担当相(59)。エラソーなことを言っていた割には、政治資金の使い方はメチャクチャだった。
日刊ゲンダイは、伸晃大臣が代表を務める資金管理団体「石原伸晃の会」の1件1万円以下の支出に関わる「少額領収書の写し」(2013、14年分)を入手。中身を精査すると、まさに「何でもアリ」状態なのだ。
〈花札 千鳥〉〈トトロトランプ〉――14年8月30日付の領収書には、はっきりとこう印字されている。支出先は量販店の「イオン市川妙典店」で、金額は計2481円。支出は、事務所家賃や電話代などに関わる「事務所費」として処理されている。来客者と共に“カードゲーム”に興じたとでもいうのだろうか。
不可解な支出はまだある。13年5月25日付の領収書には、青森・八戸市の鍼灸院「対馬治療院」に3800円支払ったことが記されている。ただし書きには〈マッサージ代として〉とある。さらに、13年3月9日付の領収書を見ると、長崎・五島市のスナック「ニュー・ステイヤー」に6000円支出したことが分かる。これらの支出は、全て、渉外費や交際費に関わる「組織活動費」として処理されている。
こんなフザケた領収書を、経費として認める民間企業があるとは思えない。伸晃事務所に問い合わせたが、期限までに返答はなかった。政治資金に詳しい上脇博之・神戸学院大教授はこう言う。
「事務所を維持管理するのに、花札やトランプが必需品であるとは到底思えませんし、マッサージを受けることも政治活動とは言えないでしょう。また、関係者と会議をするにしても、スナックでやる必要はないはずです。本来ポケットマネーで支払うべきものを、表に出しにくい『少額の支出』に紛れ込ませたとみられても仕方がありません」
「石原家」といえば、伸晃大臣の父・慎太郎も都知事時代に高級料亭や海外視察に、公金を使いまくっていた。血は争えないということか。
ソース
“金目”発言の石原伸晃大臣 政治資金で花札&トランプ購入 | 日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/202810