出前館運営会社の創業者 相場操縦で有罪判決
インターネットの宅配サイト、出前館を運営する会社の創業者が、株価を不正につり上げるなどした罪に問われた裁判で、東京地方裁判所は無罪の主張を退け、執行猶予のついた懲役3年の有罪判決と、およそ1億3000万円の追徴金を命じました。
出前館の運営会社、夢の街創造委員会の創業者で元社長の花蜜伸行被告(47)は、ジャスダックに上場するこの会社の株価を不正につり上げたなどとして、金融商品取引法違反の相場操縦の罪に問われました。
花蜜元社長は「企業価値を高めようと株価を上げていったことは事実だが、ほかの投資家に誤解を与える目的はなかった」などと無罪を主張していました。
28日の判決で、東京地方裁判所の佐藤卓生裁判官は「株の仮装売買を繰り返し、株価が上昇した局面で売り抜けるなどしており、取引が活発であると見せかける目的があったことは明白だ」として、元社長の主張を退けました。
そのうえで、「証券会社から相場操縦の疑いで注意を受けたあとも、執拗に相場操縦に及んでおり反省の態度も認められない」として、元社長に懲役3年、執行猶予4年の有罪判決と、およそ1億3000万円の追徴金を命じました。
判決のあと花蜜元社長は控訴する考えを示しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170328/k10010928121000.html
3月28日 20時48分 NHK