■オトナの保健室
書店で「例の本」と呼ばれているヒット作がある。40代の主婦が書いた私小説で、口に出しづらいタイトルだから。つづられているのは、心に深い傷を負い、夫婦関係にもがく女性の20年。著者のこだまさんにメールでインタビューし、本に込めた思いを聞いた。
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「例の本」のタイトルは「夫のちんぽが入らない」(扶桑社)。こだまさんが同人誌に寄稿した短編を大幅加筆したものだ。大学時代に夫とつきあい始め、セックスや不妊に向き合い続けた日々を端正な文章でつづる。教諭時代の学級崩壊との闘い、母親との葛藤も重く描かれる。1月に発売され、たちまち5刷り13万部を超えた。読者は女性が6割で10~80代と幅広い。とくに30~40代の共感を呼んでいる。
以下ソ
http://www.asahi.com/articles/ASK3H3RT6K3HPTFC008.html