プーチン批判の活動家が入院、再び毒殺の標的か
モスクワ(CNN) ロシアのプーチン大統領に批判的な活動家が2日、体調を崩して病院に搬送されたと弁護士が明らかにした。この男性は2015年にも重体となり、毒物を盛られた可能性が指摘されていた。
活動家ウラジーミル・カラムルザ氏(35)の弁護士はフェイスブック上で同氏について、多臓器不全で人工呼吸器につながれていると公表した。
電話取材に対し弁護士は「現在は安定しているものの、危険な容体だ」と述べた。「非常に難しい状況だ」
また弁護士は、カラムルザ氏が再度毒を盛られた可能性があるとの考えを示した。
「医療スタッフの中に、現在の容体の理由を説明できる人は1人もいない。前回もそうだったし、今回も同じだ」と弁護士は述べた。ただし、毒を盛られたことを示す直接的な証拠はないという。
カラムルザ氏は「開かれたロシア」という反プーチン派組織のメンバーだ。この組織には、開かれた選挙や報道の自由、人権問題をめぐる改革を求める活動家たちが参加している。
カラムルザ氏は2015年にも謎の「病気」を発症し、九死に一生を得た。
「昏睡状態に陥り、主要な臓器すべてが次々と機能しなくなった」とカラムルザ氏は同年、CNNに語っている。
同氏はまた、自分は政治的な動機から毒を盛られたとの考えを示した。
「率直に言って、他に考えられる理由はない。金銭関係もないし個人的な敵もいない。誰かの妻を奪ったこともない」
同年2月には、カラムルザ氏の友人で反政権指導者だったボリス・ネムツォフ氏がモスクワで射殺される事件が起きている。カラムルザ氏が体調を崩したのは、その4カ月後だった。
そーす http://www.cnn.co.jp/world/35096038.html?tag=top;topStories