受刑者の手紙やノートのほか、公的給付金の申請書類を無断で捨てたとして、大阪刑務所は3日、男性看守(37)を停職3カ月の懲戒処分とした。看守は「手続きが面倒くさかった」と説明したという。
同刑務所によると、看守は平成27年6月~28年3月、受刑者から送信を求められた年賀状や手紙11通▽低所得者に給付される国の臨時福祉給付金の申請書18人分▽在所証明書3通▽保管を求められた英語学習のノート1冊-を無断で廃棄した。
給付金については、申請した18人のうち16人の受刑者にそれぞれ1人あたり6千円の受給資格があったが、受け取れない不都合が生じたため、国庫から弁償する手続きを進めている。看守に同額分の支払いを求めることも検討する。
昨年3月、給付金を受け取れないことを不審に思った受刑者が、その旨を家族あての手紙につづったことから発覚した。
同刑務所の渡辺昭太郎所長は「矯正行政への信頼を著しく損ねるもので誠に遺憾。関係者をはじめ国民に深くおわびする」とコメントした。
ソース
「手続きが面倒くさかった」受刑者の手紙を無断で廃棄、大阪刑務所職員を懲戒処分 - 産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/170203/wst1702030043-n1.html