山形市係長、生活保護女性にセクハラ 飲食店で抱きつき、キス
2017年02月02日 08:26
山形市生活福祉課に勤務する40代男性係長が生活保護を受けている市内の40代女性に無理やりキスするなどセクハラ行為をしたことが1日、関係者への取材で分かった。同市の斎藤順治副市長らは同日夜、市役所で急きょ記者会見を開き、謝罪。男性係長は生活保護の申請をチェックする係で、立場を利用する形でセクハラ行為に及んだ疑いもあり、市は調査を進めている。近く職員審査会で処分を判断する。
審査会開催へ
市や関係者によると、男性係長は数年前に生活保護の手続きのため、ケースワーカーとして女性宅を訪問していた。先月24日、会員制交流サイト(SNS)のフェイスブック上で女性に接触。27日夜には2人での食事に誘った上で、飲食店内で抱きつき、無理やりキスした。次の店に移り、女性が受給者だと周囲に推察されるような男性係長の発言もあった。
28日から30日にかけて、女性が市にメールで苦情を寄せて発覚。男性係長から30日、上司に「トラブルになった」と報告があった。男性係長は市の聞き取りに対し「頑張っているのを見て励ましたかった。(セクハラ行為については)合意だった」と話しているという。
男性係長は数年前から生活保護を担当。2014年からはケースワーカーを監督する査察指導員を務めていた。支給の可否を判断する権限はないが、申請書類の取りまとめをしており、市は「利害関係者と飲食を共にすることは、あってはならない」として事実を公表。不適切な発言についても守秘義務違反の観点から調べるとした一方で、職務上知り得た個人情報を女性との接触に利用した可能性については、引き続き確認するとした。
女性はシングルマザーで、体調の問題から定職に就けず、生活保護を受給している。山形新聞の取材に対し「合意はなかった。(男性係長への)処分次第では警察に相談することも考えている」と話している。
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http://yamagata-np.jp/news/201702/02/kj_2017020200033.php