諸研究によれば、チームの人材多様性を高めると3つの集団的知性が向上するという。それは、(1)事実を認識する能力、(2)情報処理能力、そして(3)革新性である。
職場の人材多様性(ダイバーシティ)の向上を目指すことは、口先だけのスローガンではない。優れた経営判断である。
マッキンゼー・アンド・カンパニーが2015年に発表した、上場企業366社に関する調査結果によれば、経営陣の民族的・人種的多様性が上位4分の1に入る企業は、業界平均を上回る財務リターンを上げる確率が35%高かった。そして、性別の多様性が上位4分の1に入る企業は、同様の数字が15%高かった(英語報告書)。
クレディ・スイスが世界各地の2400社を対象に実地した調査分析によると、取締役会に1名以上の女性メンバーを擁する企業は、女性取締役がゼロの企業よりも、株主資本利益率と純利益成長率の両面でより高い成果を上げていた(英語プレスリリース)。
近年の一連の研究では、職場の多様性には上記のような例とは別の、もう少し見えにくいメリットもあることが示されている。すなわち、同質的でないチームはより聡明なのだ。自分とは異質なメンバーとの協働では、脳が刺激を受け、古い思考パターンから脱して頭を研ぎ澄ますことが迫られるようだ。
なぜ多様性があるチームはより賢いのか。以下で掘り下げていこう。
続きはソースで
多様性があるチームほど聡明な3つの理由 | HBR.ORG翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
http://www.dhbr.net/articles/-/4668