愛知県一宮市今伊勢町のマンションの一室で14日夜、父親と小学5年の長男が遺体で見つかった事件があり、県一宮児童相談センターは2年前から長男を計8回保護していたことを明らかにした。
県警によると、遺体で見つかったのは無職の立松巧次さん(48)と長男で小学5年の巧丞(こうすけ)君(10)。
同児相によると、2人は父子家庭。2014年11月に巧次さんから「体調不良で養育が難しい」との電話があり、巧丞君を4日間保護した。その後、今年9月までに7回保護した。巧丞君からも「お父さんとけんかして家にいられない」などの訴えがあったという。
9月の保護は約3週間にわたり、巧次さんから「親権問題が落ち着くまで預かってほしい」と依頼があった。いずれの際も、けがなどの虐待の痕跡は確認できず、様子を見て巧丞君の希望で帰宅させたという。
山村孝幸センター長は「親子関係がうまくいくように支援し、やれることはやったと思う。亡くなってショックを受けた」と話した。
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