業界団体が経済相に「ラブドール」贈呈、批判殺到 チリ
(CNN) 南米チリでこのほど、経済団体のトップが大臣にジョークとして「ラブドール」をプレゼントし、物議を醸している。
これは13日の夜、チリ工業製品輸出業者協会(ASEXMA)の毎年恒例のパーティーの席で、ロベルト・ファントゥッツィ会長がセスペデス経済相に贈ったもの。人形の口には「経済を刺激するため」と書かれた紙が貼られていた。
このパーティーではジョークのプレゼントが恒例となっていたが、今回の内容には厳しい批判が巻き起こった。
笑顔で裸の人形を受け取ったセスペデス経済相は15日に謝罪。ファントゥッツィ会長も同日、謝罪するとともに会長辞任を表明した。「私には妻と娘、孫娘がいる。女性への暴力を誘発する意図はまったくなかった」と会長はツイッターで述べた。
チリ初の女性大統領であるバチェレ大統領も、女性蔑視だと2人を厳しく批判した。
バチェレ大統領はツイッターで「女性への敬意を求める戦いは、私の政権の柱だ」と述べた。「ASEXMAの晩餐(ばんさん)会で起きたことは容認できない」
ツイッターなどでもこのプレゼントへの批判が相次いだ。ある人は「チリ経済界の激しい男性優位主義は社会にマイナスだ。女性をモノ扱いすることや暴力を推奨している」と述べた。
全文はこちら http://www.cnn.co.jp/world/35093860.html?tag=top;topStories
http://www.cnn.co.jp/storage/2016/12/16/4efca275180e4ff1cb165d8e204ca652/chile-sex-doll-gift.jpg