ロシア政府が米大統領選にサイバー攻撃で干渉したとされる問題で、オバマ米大統領は情報機関に対し、来月の政権移行前に調査報告書をまとめるように指示した。ホワイトハウスが9日、明らかにした。
ホワイトハウスのシュルツ副報道官は、報告書は選挙結果に異議を唱えるものではないとしつつ、「大統領は非常に重大に考えている」と強調した。
ロイター通信によると、モナコ大統領補佐官(国土安全保障・テロ対策担当)も同日、サイバー攻撃自体は珍しくないとしながらも、「(今回は)一線を越えた可能性がある」と警告した。
大統領選では、民主党全国委員会(DNC)や同党のクリントン氏の陣営がハッキング被害にあい、メールが相次いでネット上に暴露された。絶妙のタイミングで暴露され続け、クリントン氏に大きな打撃となった。
クリントン氏側は、ロシアが同国に好意的なトランプ氏を支援するためにやっていると訴えていた。
米国家情報長官室は10月、メール流出を受け、ロシア政府を名指しで「大統領選に干渉しようとしている」と異例の声明を出している。
一方で、トランプ氏はサイバー攻撃とロシアとの関連を否定する見方を繰り返し示している。
ソース
http://www.asahi.com/articles/ASJDB1W6NJDBUHBI003.html