押切もえさんらのメール盗み見容疑 日経新聞社員を逮捕
モデルの押切もえさんなど芸能人の女性ら4人のスマートフォンのデータに不正にアクセスし、メールなどをのぞき見したとして、警視庁は30日、日本経済新聞社デジタル編成局所属の社員寺井淳容疑者(29)=東京都多摩市聖ケ丘1丁目=を私電磁的記録不正作出・同供用と不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕し、発表した。「パスワードを突破できることに喜びを感じた」と容疑を認めているという。
サイバー犯罪対策課によると、逮捕容疑は2014年12月、押切もえさんのスマートフォンについて、メールを設定するサイトに不正アクセスし、パスワードを勝手に変更。データ共有サービス「iCloud」(アイクラウド)やメールなどを勝手に見たというもの。また15年10月~今年4月、元NMB48の渡辺美優紀さんら3人のiCloudものぞき見した疑いがある。
押切さんのスマートフォンはソフトバンクと契約しているもので、メールの設定には「My SoftBank」というサイトで電話番号とパスワードの入力が必要。寺井容疑者は、なんらかの方法で電話番号を入手し、パスワードは芸能人のブログやフェイスブック(FB)から得た情報や誕生日などを織り交ぜて、類推していたという。
芸能人の個人情報ののぞき見をめぐっては、長澤まさみさんや北川景子さんらのフェイスブックやiCloudをのぞき見したとして、長崎県の男が今年5月、警視庁に不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕され、その後、執行猶予付きの有罪判決を受けた。この男も、パスワードを誕生日などから推測していた。
日本経済新聞社は、「被害を受けた方々にご迷惑をおかけしたことをおわびする。逮捕された社員は、社が保有する個人情報を犯行に使用していないと認識している。事実関係を確認し次第、厳正に対処します」とのコメントを発表した。
そーす http://www.asahi.com/articles/ASJCZ3K6YJCZUTIL009.html