トルコ大統領、EUへの報復として難民の越境黙認を示唆
トルコのエルドアン大統領は欧州議会で、トルコのEU加盟交渉の一時停止を求める決議が採択されたことへの報復として、シリア難民らが再び欧州に流れるよう国境を開放する可能性を示唆しました。
トルコ経由でヨーロッパに流れ込む難民の数を抑制するため、トルコとEUは今年3月、国境管理を強化し、密航する難民についてはトルコに送り返すことで合意しました。それと引き換えにトルコは、将来のEU加盟に向けて交渉の促進などを求めていましたが、欧州議会は24日、クーデター未遂以降、一段と悪化するトルコ国内の人権問題などを理由に加盟交渉の一時中断を求める決議を採択しました。
これ対しトルコのエルドアン大統領は、「EUがこれ以上踏み込めば国境を開放する」と報復措置をとる可能性を示唆しました。
3月の合意以降、ヨーロッパに流れ込む難民の数は激減していますが、トルコが国境を開いて難民の通過を認めれば、再び殺到するおそれもあるだけに、EUは対応に苦慮しています。
そーす http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2924290.html?from_newsr