香美町村岡区の兎和野高原周辺で14日、名産の高原自然薯(じねんじょ)の収穫が始まった。
標高約500メートルの同高原は寒暖の差が激しく、粘り強く独特の風味がある自然薯が評判。坂中日出夫さん(64)たち3農家が立ち上げた「アクト・ファームグループ」が2005年から、美原高原や兎和野高原など約30アールの畑で栽培している。
イノシシや台風と戦いながらの取り組みで、今年は台風被害もなく、立派な自然薯が生育したという。直射日光を避けるため白いビニールシートを畑にかぶせたりするなど、さまざまな工夫をこらしながら忙しい。収穫作業は雪が降る年末までに済ませ、保存しながら販売する。坂中さんは「高原自然薯の独特の風味を一度味わってください」と話している。【竹花義憲】
http://mainichi.jp/articles/20161115/ddl/k28/040/445000c