ベルギー北部の都市アントワープで10月31日から開かれたブックフェアで、「ありえない」サイン会が行われた。ベルギーの人気作家8人が、12日間にわたるイベント期間中、毎日午前10時~午後6時まで休みなしでサインを行うというものだ。驚くべきことに、この8人の作家のなかには、既に90年前に亡くなったベルギーの詩人ポール・ファン・オスタイエンも含まれていた。
AdsWorldによると、実は、サインは作家本人ではなく、ロボットが代行した。もちろん、サインは作家本人の筆跡だ。来場者たちは、サインをしてもらいたい作家を選び、自分の名前を入力。本のページを開いてロボットの前に置くと、自動でサインをしてもらえるしくみだ。
ロボットに組み込むにあたり、まずは著者の署名や直筆原稿などを分析。筆跡を再現する署名ロボットに仕立てあげた。署名だけでなく、オリジナルのメッセージも書くことができるという。AdsWorldによると、ロボットを制作した担当者は、「ロボットに持たせるペン選び、ペンと紙の接する角度、ペンの紙への圧力、書込み速度」の4つが難しかったと語った。
主催者側は、もちろんこれらの筆跡は「作家本人によるもの」ではなくジョークだと告知して実施した。大変盛況で、開始から9日目の時点で1000人以上が利用、その3割が、オスタイエンのサインを希望したという。
動画などソースで
http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/21/impossible-signing_n_13120274.html?utm_hp_ref=japan
http://big.assets.huffingtonpost.com/20161121bolgiphy.gif