もちろん、何度かラップはブームになっていた。しかし、今回のブームは、メジャーな音楽業界からの発信ではなく、インディな形で行われてきたMCバトルがCSの番組になり、動画サイトなどで拡散したことでごく普通の若者たちまでリーチしたところにある。そして、その裾野は40代以上の大人世代にまで広がっているのだ。
トレンドの変化やSNSやYouTubeの発達により、ラッパーが名を上げる手段が増えるとともに、MCバトルもバトルという機能に特化/先鋭化し、マニアックと捉えられがちなものになっていくが、’12年にスタートした「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」(BSスカパー!)の放送によって状況は劇的な変化を遂げる。オタク、いじめられっ子、ヤンキー、性差、人種……。さまざまなバックグラウンドを持つ高校生が、ラップという武器で互いに青春と人生をぶつけ、バトルする。このコンテンツは中高生を中心に爆発的な注目を集め、現在のフリースタイルブームの起爆点をつくった。
そして昨年、ZEEBRAのオーガナイズで始まった『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日)によってMCバトルはお茶の間に拡散。CMでのモチーフ化やお笑い芸人によるMCバトルの開催など、「1億総ラッパー化現象」とも呼べる状況になり、多様な方法論でMCバトルは広がっている。以下ソース
http://nikkan-spa.jp/1234141
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