今、フランスでは電気料金が上がり、電力会社の株価が急落する「大惨事」が起きている。原因は、フランスの「クルゾ・フォルジュ」社や日本の「日本鋳鍛鋼株式会社」が供給した鋼材にあるのだという。
一体何が起きているのか。核問題に30年以上携わり、この問題を調査中のグリーンピース・ドイツのショーン・バーニーさんに話を聞いた。
Q:今、フランスでは多くの原発が止まり、原子力産業が危機に陥っていると聞きましたが、本当ですか? 何が起きたのですか?
フランスには58基の原子炉があり、電力の75%を原子力で賄っています。現在、定期検査や、強度不足の問題で停止しているのは20基ほどです。そうした停止中の原発も含め、12基が、「日本鋳鍛鋼株式会社」が製造した鋼材を使っています。その鋼材の品質が、フランスで原子炉を運転するための規制基準を満たしていないことが分かりました。それらのうち11基は、現在停止させられているか、今から12月までの間に停止するかのどちらかで、フランスの原子力安全局(ASN)が調査を始めています。
(長いので中略)
Q:日本は人々の安全より経済を優先させる長い歴史があり、それが続いています。フランスの原子力規制当局が機能しているのは何故ですか?
原子力業界は、世界中どこでも、安全を優先させてきたとは言いがたく、フランスの規制当局もかつてはそうでした。
しかし、よい人材がいて、進歩してきました。特に2011年以降はそうです。福島第一原発事故が彼らの目を覚ましたのです。日本やイギリスの原子力規制当局よりも進歩しています。フランスにも多くの原子炉があり、多くが老朽化している。だから問題は、シビアアクシデントが「もし起きたら」ではなく、「いつ起きるか」になっている、だからこそ、行動を起こしたのです。
全文はソースで
日本製鋼材の強度不足でフランスの原発停止中! 日本の原子力規制委は何をすべきか?(まさのあつこ) - 個人 - Yahoo!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/20161116-00064483/