ロシア 対日経済協力の担当閣僚を拘束 収賄の疑い
11月15日 10時05分 NHK
ロシアの捜査当局は、国家が保有する石油会社の株の売却をめぐって、巨額の賄賂を受け取った疑いでウリュカエフ経済発展相を拘束したと発表しました。ウリュカエフ経済発展相は、日本側が提案した8項目の協力プランも担当する重要閣僚で、来月予定されているプーチン大統領の訪日を前に、協力プランの具体化に影響が出ることも懸念されます。
ロシアで重大な事件を担当する捜査委員会は15日、国家が保有する石油会社「バシネフチ」の株の売却をめぐって、ロシア最大の石油会社「ロスネフチ」から、200万ドル(日本円で2億1000万円余り)の賄賂を受け取った疑いで、ウリュカエフ経済発展相を拘束したと発表しました。
捜査委員会の報道官は、ウリュカエフ経済発展相が14日、「ロスネフチ」の関係者から現金をゆすり取ろうとした現場で身柄を拘束したとしています。ウリュカエフ経済発展相は、世耕ロシア経済分野協力担当大臣の対話の窓口として、日本側が提案した8項目の協力プランも担当する重要閣僚です。
官房長官「経済交渉停滞は考えていない」
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「事実関係を確認中だ。いずれにしろ他国の司法、内政に関わることであるので、政府としてコメントすることは控えたい。わが国としては、日ロの互恵的な経済協力を進めて、経済分野を含む幅広い分野で、日ロ関係全体を発展させていくという考え方には全く変わりはない」と述べました。
また、菅官房長官は、記者団が「経済交渉は停滞すると考えているか」と質問したのに対し、「そこは全く考えていない」と述べました。
全文は以下より
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161115/k10010769321000.html