[ワシントン 11日 ロイター] - オバマ米政権は、大統領が推進してきた環太平洋連携協定(TPP)法案の議会承認を断念したもようだ。
当初は新政権が就任するまでの「レームダック(死に体)議会」での承認を目指していたが、TPP撤退を選挙公約の目玉に掲げていた共和党のドナルド・トランプ氏が大統領選に勝利し、上下両院の過半数を共和党が握ったことで、承認の見通しが立たなくなった。
米通商代表部(USTR)の報道官は声明で、残る問題の解決に向け議会と連携し、前進する用意は整っているとしながらも、「法制化を進めるかどうかは議会指導部次第だ」と述べた。
共和党のマコネル上院院内総務は9日、トランプ氏就任前にTPP法案を審議することはないとし、法案の行方はトランプ氏の判断に委ねられるとの考えを表明。同党のライアン下院議長もレームダック議会での採決を行わないとの考えを示している。
http://jp.reuters.com/article/trade-tpp-idJPKBN1362FG