ホンダは10日、米国で高級スポーツ車「NSX」のフル生産に入ったことを明らかにした。10月末に1日の生産台数を量産当初の2倍の8台まで引き上げ、年産1500台を計画する。世界で殺到する受注に対応する。
NSXは米オハイオ州に7千万ドル(約74億円)を投じて新設した専用工場で4月に量産を開始。生産工程では約100人の従業員が働き、繊細な組立工程はほぼ手作業で行うことなどで高品質を確保している。
ただ、来年2月に納入が始まる日本でもすでに、2年分の国内受注に相当する約200台が埋まった。これに対し、10月末までの世界出荷は北米を中心に326台にとどまる。
ホンダは徐々に量産ペースを上げ、ハンドル位置など米国と仕様の異なる輸出モデルにも対応。フル生産に入り、出荷を加速する。
マイク・フィッシャー工場長は同日、現地で日本の報道陣に対し、「新商品と新工場、新技術の導入という3つの挑戦を同時に実現できた」と述べた。
NSXは平成2年に発売した初代が国産の本格スポーツ車として人気を呼んだが、17年に環境規制の強化などで生産を終了。ホンダは今年2月に北米を皮切りに復活し、国内では8月に2370万円で発売した。
ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161111-00000552-san-bus_all
http://www.honda.co.jp/NSX/image/img_news_topics_20160825.jpg