「選挙は良くない。村民が疑心暗鬼になる」姫島村で61年ぶり村長選、現職が9選果たす
The Huffington Post | 執筆者: 吉川慧
投稿日: 2016年11月07日 09時11分 JST 更新: 2016年11月07日 09時11分 JST
「61年ぶりの選挙戦」として話題となった大分県の離島にある姫島村の村長選が11月6日に投開票され、無所属で現職の藤本昭夫氏(73)が9回目の当選を果たした。
今回の村長選は任期満了に伴うもの。1984年から村長職を務める現職が、9選を目指して出馬。これに対し、村教育委員で元NHK職員の藤本敏和氏(67)が「8期連続の無投票は異常で、閉塞(へいそく)感は強い。村政に風穴を開ける」と、親子2代で15期連続で無投票当選だった現職を批判し、村政の刷新を主張。一騎打ちとなった。
NHKニュースによると、現職の藤本昭夫氏が1199票。無所属で新人の藤本敏和氏は512票だった。現職、新人ともに藤本姓だが、親戚関係はないという。投票率は、61年前の97.81%より下がったが、88.13%と高かった。全国町村会によると、現職の町村長の9回連続当選は、全国最多の山梨県早川町長(10回)に次ぎ、北海道乙部町長と並ぶという。
藤本昭夫氏は国や県との太いパイプを強調して支持を集め、投票数の7割の票を獲得し圧勝。テレ朝newsによると、当確が伝えられると、「選挙というのは良くないですね。村民が疑心暗鬼になりますからね」と語った。
一方で、新人の藤本敏和氏は現職には及ばなかったが、一定の批判票を獲得。「61年間、選挙がないことは異常なことだった。選挙によって村政が変わるという風土が育ってくれれば、一石を投じた意味があった」「島の色んな問題点を感じている人が30%はいるということだと思う」と語った。
■親子2代で村長職を50年以上独占
以下ソース
http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/06/himeshima-vill-ellection_n_12834116.html?utm_hp_ref=japan