自民党が野党だった二〇一一年当時、稲田朋美防衛相がTPPの交渉入りについて「日本はつぶれる」と反対していたことが明らかになった。民進党の徳永エリ氏が十三日の参院予算委員会の集中審議で指摘した。
稲田氏は月刊誌の対談でTPPについて「農業だけの問題じゃない。日本の文明、国柄の問題」と指摘。「TPPは日本をアメリカの価値観で染めるということ」と述べていた。徳永氏は、稲田氏が同年の新聞コラムに「TPPバスの終着駅は日本文明の墓場」と記していたことも紹介。「なぜ今はTPPに賛成するのか」と追及した。
これに対し、稲田氏は「当時、民主党政権が何を守るかという基準なくしてTPP交渉に入ることに、大変な危機感を持っていた」と釈明。「安倍政権は、聖域なき関税撤廃ではないことを確認し、国益を守る交渉をした」と反論した。
稲田氏を巡っては、日本の核兵器保有を検討すべきだなどとした過去の発言も、野党側から問題視されている。
ソース
東京新聞:「TPPバスの終着駅は日本文明の墓場」 野党時代に稲田氏論評:政治(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201610/CK2016101402000114.html