カジノ法案、今国会で審議入り・成立目指す=議連総会
2016年 10月 12日 15:19 JST
[東京 12日 ロイター] - カジノ合法化を目指す超党派の議員連盟は12日、総会を開き、カジノを含む統合型リゾート(IR)を解禁する法案(IR推進法案)の成立を今臨時国会で目指す方針を確認した。同法案はこれまで継続審議や廃案となってきたが、これ以上の成立の遅れは国内外の機運や、日本への投資意欲を損ねるとの懸念が浮上している。
議員立法として提出されているIR推進法案には、連立与党の公明党から根強い反対がある。しかし、総会で自民党の細田博之・総務会長(議連会長)は、観光振興や雇用創出のため「日本にIRは不可欠」と強調し、今国会での成立を目指す方針を示した。
同議連の岩屋毅幹事長は、与党内の調整は「かなりハイレベルの政治判断になる」とし、細田会長を中心に調整を進めると述べた。
議連メンバーで総会に出席した公明党の佐藤茂樹・衆院議員は、党幹部から議員立法への対応は内閣委員会に任せるとの発言があったのを踏まえ「しっかり進める」と話した。
カジノ運営の合法化には、推進法案の成立後に「実施法案」を成立させる必要があり、与党内の結束が重要になる。
昨年5月以来の開催となったこの日の議連総会には、IR誘致に積極的な大阪、北海道、長崎の関係者らも出席。雇用のほか、企業の投資を促す導火線としてIRの重要性を訴えた。
(江本恵美)
http://jp.reuters.com/article/idJPL4N1CI22Q?il=0