安倍首相「四島の帰属問題を解決」
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衆院予算委で民進・前原氏の質問に答える安倍晋三首相=国会内で2016年10月3日午前9時24分、川田雅浩撮影
北方領土、首脳会談での前進に意欲
安倍晋三首相は3日午前の衆院予算委員会で、北方領土問題をめぐるロシアとの交渉に関し「四島の帰属問題を解決して平和条約を締結する、という考え方に変わりはない」と強調した。民進党の前原誠司元外相が、歯舞群島と色丹島の「2島先行返還」がありうるかを問うたのに対し「そのような事実はない」とした上で答弁した。
また、岸田文雄外相は「四島の帰属、日本への帰属、これらを明らかにして平和条約を締結する」と説明。これに対し前原氏は「帰属の解決法が2段階」だったとして「2島先行返還があるのか」と追及すると、首相は「北方領土は日本の固有の領土、という不変の立場がある」と改めて表明した。
首相はまた、ロシアによるクリミア編入問題について「(北方)領土交渉の中でクリミア問題を話すことはない」と述べた。同問題で日米がロシアに制裁を科していることには「制裁をしているからといって平和条約の交渉が滞ることはない」と語り、12月の山口県でのロシアのプーチン大統領との会談での前進に意欲を示した。【小山由宇】
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