8月の消費支出 前年同月比-4.6%
9月30日 8時37分
総務省が発表した「家計調査」によりますと、先月の消費支出は、台風など天候不順の影響で外食やエアコンなどへの支出が減ったことから、物価の変動を除いた実質で、去年の同じ月を4.6%下回りました。
総務省が発表した「家計調査」によりますと、先月の家庭の消費支出は、1人暮らしを除く世帯で1世帯当たり27万6338円となり、物価の変動を除いた実質で去年の同じ月を4.6%下回り、6か月連続で減少しました。ことし2月がうるう年で1日多かった影響を考慮すると、実態として12か月連続の減少となります。これは、台風や豪雨など天候不順が続いた影響で外食や交際費が減ったことや、自動車やエアコンなどの購入も減ったことが主な要因です。
また、合わせて発表された自営業者などを除く勤労世帯の先月の収入は48万83円と、物価の変動を除いた実質で、去年の同じ月を1.5%上回り、2か月ぶりに増加しました。
総務省では「家計の収入は緩やかに改善しているが、貯蓄に回す傾向も見られ、消費は依然として弱い状態が続いている」としています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160930/k10010712271000.html
8月の消費者物価指数 6か月連続のマイナス
9月30日 8時39分
先月の全国の消費者物価指数は、原油価格が下落した影響などから、変動の大きい生鮮食品を除いた指数が、去年の同じ月を0.5%下回り、6か月連続でマイナスとなりました。
総務省の発表によりますと、モノやサービスの値動きを示す先月の全国の消費者物価指数は、天候による変動の大きい生鮮食品を除いて、去年を100とした指数で99.6となり、去年の同じ月を0.5%下回りました。消費者物価指数がマイナスとなるのは6か月連続です。
これは、原油価格が下落した影響で、ガソリンの価格や電気代が下がったほか、テレビや掃除機を中心に家電製品が値下がりしたこと、それに、需要の伸び悩みで旅館やホテルの宿泊料が下落に転じたことなどによるものです。
一方、酒類以外の食料とエネルギーを除いた指数は100.4と、去年の同じ月を0.2%上回り、平成25年10月から2年11か月連続でプラスとなりました。
また、全国の先行指標とされる今月の東京都区部の消費者物価指数の速報値は、生鮮食品を除いた指数が99.5となり、去年の同じ月を0.5%下回って、7か月連続でマイナスとなりました。
総務省では「ガソリン価格や電気代の下落幅は縮小傾向にあるが、そのほかの分野で価格の下落が目立ってきている。消費者物価は、当面、横ばいか下落の傾向が続くのではないか」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160930/k10010712281000.html