電通がインターネットの広告料金を不適切請求
広告代理店最大手の電通は、インターネット上の広告を契約どおりに掲載せずに、少なくとも111社の顧客企業に合わせて2億円余りの広告料を不適切に請求し、一部を受け取っていたことが明らかになりました。
会社側の発表によりますと、電通はインターネット上に掲載する広告を、顧客企業との契約で決めた条件で掲載せずに広告料を不適切に請求していたということです。ことし7月、顧客企業からの指摘を受け、データが残っている過去4年分の広告について、社内調査を行った結果、不適切な請求が発覚したということです。
不適切な請求は、この4年間で少なくとも111社に対し合わせて633件、金額はおよそ2億3000万円に上り、一部はすでに受け取ったということです。この中には、広告を1度も掲載しなかったケースが14件、請求額で320万円に上ったほか、契約した条件で掲載していないことを知りながら、請求していたケースもあるということです。
電通は、年内に最終的な調査結果をまとめ、関係者の処分を検討するとともに、不適切に受け取った広告料は、顧客企業に返還するとしています。記者会見した中本祥一副社長は「関係各位に多大なご迷惑をかけ深くおわびします。原因を究明し再発防止を徹底したい」と陳謝しました。
そーす http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160923/k10010704601000.html?utm_int=all_side_ranking-social_005