「昆虫を食べたトカゲを食べたヘビ」の化石発見 #1

1番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2016/09/10(土) 01:40:54.63 ID:Z2+Kdqwr

 およそ4800万年前、いまのドイツのメッセル採掘場にあたるところで、イグアナと近縁のトカゲが昆虫を見つけて食べた。ところがその直後、パレオピュトン・フィシェリ(Palaeopython fischeri)というボア科の若いヘビに頭から丸のみにされてしまった。

 私たちがこのトカゲの不運を知ることができたのは、トカゲを食べたヘビもまた、とんでもなく運が悪かったからだ。当時、この場所には深い火山湖があった。湖の水には毒性があり、大量の二酸化炭素を吐き出すこともあったため、水生動物だけでなく、近くにいた鳥なども窒息死することがあったと考えられている。

 化石のヘビが湖に落ちて死んだのか、窒息死したのかは分からない。いちばんありそうなのは湖の近くで死んで落ちたという筋書きだ。ただし、ヘビがトカゲを食べてからせいぜい2日以内であり、その死骸が水中に落ちて湖底に横たわり、自分が食べたトカゲや、トカゲが食べた昆虫ごと、完璧な状態で堆積物に埋もれていったことははっきりと分かっている。

 おかげで、ロシアのマトリョーシカ人形やアメリカのターダッキン(ダックの中にチキンを詰め、そのダックを七面鳥の中に詰めて焼いた料理)の古生物学バージョンとも言える、非常にめずらしい化石ができあがり、このほど科学誌「Palaeobiodiversity and Palaeoenvironments(古生物多様性と古環境)」誌で報告された。

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/090900338/ph_thumb.jpg
この化石には、パレオピュトン・フィシェリ(Palaeopython fischeri)という古代のボア科のヘビと、ヘビが食べたトカゲと、トカゲが食べた昆虫が含まれている。矢印はヘビの体内のトカゲの鼻先(図解入りの写真は下にあります)。(PHOTOGRAPH COURTESY KRISTER T. SMITH)

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/090900338/02.jpg
化石を解釈した絵を写真に重ねたもの。オレンジ色で示すトカゲ(Geiseltaliellus maarius)は、白で示すヘビの胃の中に保存されている。トカゲの腹腔内には、青で示す昆虫が見える。(ILLUSTRATION COURTESY KRISTER T. SMITH)

以下ソース
http://natgeo.nikkeibp.co.jp//atcl/news/16/090900338/

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