オーストリア航空が日本撤退=ウィーン直行便、27年間で終了―成田空港
時事通信 9月4日(日)15時28分配信
オーストリア航空は4日、成田空港を同日午後に出発したウィーン行き52便で日本線を運休した。
5日に香港―ウィーン線を開設することに伴う事実上の日本撤退。今後、日本からウィーンに向かう際はドイツなどを経由することになり、これまでより2~3時間程度長くかかる。
同社は1989年に成田―ウィーン線を開設。原則1日1往復を運航し、往路約12時間、復路11時間程度で、「音楽の都」へ向かう日本人らを運んできた。
しかし最近は4月に上海線を開設するなど、中国路線に力を入れており、中国各地から海外へ向かう際の拠点にもなっている香港と結ぶ路線の開設を機に、将来性に限界がある日本からの撤退を決めたとみられる。
成田空港では特別な行事はなく、淡々と搭乗手続きが進められたが、出発前に乗務員が機体の前に並び、記念撮影をしていた。
成田着の最終便を利用した埼玉県越谷市の主婦(67)は「(オーストリアに隣接する)スロバキアに住む娘のところへ行くのに使ったが、日本人の客室乗務員もたくさん搭乗していて心強かった。運休は残念」と話していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160904-00000037-jij-soci