幻の「本州横断運河構想」検討へ 自民県連
自民党県連は三日、敦賀から琵琶湖を経て関西または中京方面に至るルートで日本海と太平洋を結ぶかつての「本州横断運河構想」の実現を検討する方針を決めた。
この日、福井市内で開かれた党県連の執行部会と拡大執行部会で決めた。国土交通省が敦賀-琵琶湖間約二十キロの運河の整備費や対象船型を検討する方向という。山本拓会長は「地元でどれだけの経済効果があるのかを議論してほしい」と希望した。
運河構想は昭和三十年代後半に国で検討されたが立ち消えになった夢の計画。山本会長は国交省から運河構想に関して外部秘だった文書の開示も受けたと報告。それによると、国は一九六七(昭和四十二)年と九三年の二回、ルートや工法、事業費などの検討結果をまとめていた。
九三年の敦賀港-琵琶湖-淀川河口の運河整備は総延長百五十七キロに及び、総事業費は当時の試算で二千億円。山岳地帯のある敦賀港-琵琶湖間はトンネル式や、水路落差のある地点に船を昇降運搬する装置(インクライン)を設けるべきだとしていた。
(尾嶋隆宏)
(計画詳細は以下ソース)
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20160904/CK2016090402000016.html